無印良品「窓の家」を設計した建築家 |
今週木曜日に発表されるグッドデザイン大賞の候補になっているからです。
隈研吾氏は国内外で活躍する有名建築家です。
私の好きな建築家の一人でいくつか、作品を見学したことがあります。
最近は、昔(バブル時)とかなり作風が変わりました。
昔の奇抜で目立つだけの作品はきらいですが、今のルーバーを使った繊細で軽快な作風は好きです。
インタビューで、自身の作品を「負ける建築」と語っていらっしゃいました。
どういう意味かというと、自身含め(という意味だと思います)建築家の作品はかつては、「目だってなんぼ」という感覚で奇抜なだけのことが多かった。
今求められるのは、独創的であると同時に、社会に受け入れられる建築を作るため、自己主張するのではなく、周囲の環境に溶け込むような建物を目指しているとの趣旨です。
とても共感できる言葉です。
また、隈氏は、腕のいい大工の格言の「一番いい材料は裏山にある」を引用して説明していました。
それは、その土地の気候風土に順応した木が、何千年、何万年も生え変わり生き続けているから、その木を使って家を建てるのが、一番いいに決まっているというものです。
隈氏はそれを栃木県の浮世絵師安藤広重の作品を展示した馬頭町広重美術館で実践しました。TVでも紹介されました。
屋根や壁のルーバーとして使っている杉材を敷地裏山から、床石も地元産を使っています。
まだ、行ったことがないので、行ってみたいです。
周囲の山と杉ルーバーがうまく調和していて好感がもてます。
NHKのプロフェッショナルという番組でも過去に取り上げられたことがあります。その回
ところで、「窓の家」は「負ける建築」なのでしょうか。疑問は残ります。
無印のHPでは、以下のように説明しています。ちょと苦しい・・・のでは。
「窓の家」は「家からまちへ」もテーマにしています
一つ一つの家はシンプルで飾りのない控えめな家です。
そうしたシンプルな家がたくさん集まったとき、きれいなまちなみができるように考えています。
窓と窓も視線が交わらないように、庭の風景がきれいに見えるように・・・
それぞれの家を生かしながらまちづくりをデザインしていきます。