「暮らせる蔵」 地盤調査と敷地レベル調査 |
敷地は区画整理を行った新しい造成地です。
調査会社は、前回、施主のM様と打合せして、数社の地盤調査会社の見積書を提示して決めていただいた名古屋の会社です。
ベテランの調査員が2人来ていました。
そのうちの一人は以前、営業だったのでお会いしたことがありました。
この会社は自動式のスウェーデン式サウンディング試験機を使っています。
小雨が降る中、オートレベルという機械を使って、レベル調査も行いました。
一人でも調査できるのが、この機械のいいところです。
敷地内は雑草が生えているので、ズボンは濡れるし、種がくっつくし、現場靴は地面のぬかるみで、どろどろになるしで大変でした。
その後、阿久比町立中央図書館へ行きました。
ご覧のように大きな屋根瓦の重厚な建物だったのでびっくりです。
元はこの敷地に阿古居城というお城があったそうで、このデザインになったようです。
図書館で、阿久比町史という厚い、何分冊にもなった本があり、その中に阿久比町の自然のページを見つけました。
そこで、風向きや風の強さを調べました。計画時にはネットで調べてはいましたが、冬は北西、夏は南東です。風は一年を通して、強くはありません。
計画時には、間取りや窓の位置を、風がちゃんと流れるかシュミレーションを行いました。
AD-1というコンピューターソフトで風の流れがビジュアルでシュミレーションできるのです。
また、地質に関するページもありました。
近くに火山があるわけではないですが、火山灰も出土します。
明治25年頃の古い地図も見つけました。敷地がもとは何であったか分かります。
敷地は山でした。
敷地を新たに購入する場合は、このように古い地図を見るといいですよ。一見、きれいに区画された造成地でも、元は池や沼や湿地ということもありますから。
もっと簡単には、そこまで調査しなくても、地元の年配の人に、ここは元は何だったか聞けば、教えてくれると思いますよ。