「大屋根中庭の家/岡崎」竣工写真 その2 |
大きな平屋のような、1階屋根が2階屋根までつながる「大屋根」と中庭コートハウスが特徴であるバリアフリー住宅です。
車いすが通りやすい、広くて幅のある玄関・ホール。階段下には、三角形の造作家具の下足入があります。下部は、外用の車いす置き場。
玄関とホールとの間は段差なしです。左の引き戸には、姿見鏡付。
1階の戸は全て上吊引き戸で下レールなしでバリアフリーです。ホールの先には、ダイニング(左)と吹抜のあるリビング(中央)と室1(右)の大きな一体的な空間があります。
ダイニングとリビングの間だけおろしたり、リビングと室1だけおろすことが可能です。
各1列のロールスクリーンは、全幅を1/3と2/3に分けてあり、部分的な開閉や途中でとめることも可能です、組み合わせて、いろいろな開閉パターンができます。
ダイニング。無垢のナラのフローリングの上には、洗えるタイルカーペットが敷いてあります。
基礎断熱とした、床下エアコンの家です。床下エアコンは、床下空間全面をあたためることにより、快適性が向上し、部屋間の温度差を解消し、心臓等へのヒートショックがおこりくくなります。窓際に設けた、吹出口から暖気が上がってきますし、窓からのコールドダウン(冷気降下)対策ともなっています。
天井のシナ合板張りや、ダイナミックな三角形トラス状梁や登り梁が、あたたかみのある木の家らしさを感じます。
右の家事コーナーに面する窓には、縦型ブラインドを設置しています。開く角度が変えられるので、中庭の向こうからのプライバシー確保しつつ、中庭を眺めたり、西日をカットすることができます。
リビングにつながる、室1の重厚な垢のタモ材の地袋カウンターは、全国的にも有名な地元の岡崎製材(直営店ヘルベント)から購入。
自然塗装のドイツ製オスモカラー。
地袋の襖はこだわりの手すきからかみ。
森林が多い北欧は、木の使い方やデザインや考え方が日本と通じるところがあります。
ペンダントライト(吊り下げ型)やブラケットライト(壁付け型)に、デンマークの建築家であり、デザイナーであるアルネ・ヤコブセンがデザインした照明器具(ヤコブセンランプ)を多用しています。
シンク下は足元が凹んでいるので、足を入れた楽な姿勢で腰を痛めず、料理をすることができます。