「囲む家/安城」 たのしい吹抜縁(ふきぬけえん) |
お施主様と現場で、仕様や色決めの打合せをしました。
すのこ床の2階の吹抜縁(ふきぬけえん。私の造語です。建築用語ではメンテナンス用の小さな通路のことをキャットウォークと言います。)を見上げたところ。
吹抜縁は、2階の大きな南窓やロールスクリーンなどの開け閉めや、窓掃除したり、ふとんを干しに行くのに使います。
床が、角材を間隔をあけて、設置した、すのこ状になっていて、風と光が通り、開放感があります。
これを普通のフローリング床にしてしまうと、暗くなり、圧迫感や閉塞感につながってしまいます。
今後の工事で吹抜周囲に、手摺を設置します。
吹抜縁は、過去の設計での、採用例があり、いろんなバリエーションがあります。
「元氣の家/豊川」の吹抜縁
今回の採用例に一番近い、形です。
「ダブルゲートハウス/岡崎」の吹抜縁 見上げ 見下ろし
この家では、すのこ床の上に合わせガラスをのせました。
「空縁の家/豊橋」の吹抜縁
リンク先の写真では、冷暖房パネルエコウィンの奥に、吹抜縁が見えます。
バルコニーと直交方向に、吹抜の中を渡っていくように、掛けられています。
吹抜縁は、大きな吹抜を構造補強し、家全体を強くする目的もあります。
吹抜縁の裏には、斜めの火打ち梁がたくさん入っています。
庇の効果もあります。
2階南窓からのまぶしすぎる光を適度にカットします。
吹抜縁の梁に、照明配線用ライティングレールを設置し、スポットライトを自由な位置や角度で設置したり、追加したり、外したりできます。
吹抜縁は、吹抜の南側と西側にあります。
吹抜の北側は廊下で、東側はそれにつながる共用コーナー2(ピアノ置き場)です。
お子様たちが、吹抜の廻りをぐるぐる廻れる楽しい家です。
ワンちゃんと2匹のネコちゃんと暮らす家ですが、ネコちゃんは高いところが好きなので、ぐるぐる廻って遊んだり、南側の吹抜縁でひなたぼっこしたりできます。
吹抜の天井からぶら下がっている白い筒状のものは、まきストーブの煙突です。
保護のために白いクッション材が巻かれています。
今後の工事で、1階リビングに、まきストーブを設置し、煙突を接続します。
この家のタイトル「囲む家/安城」は、外観が、袖壁や庇や屋根で、「囲む」という特徴をあらわすとともに、以下の意味があります。
吹抜を囲む
家の中心に設けた、まきストーブのあるリビング吹抜を囲みます。
火を囲む
薪ストーブを家の中心に配置します。
薪ストーブは一家団らんの象徴です。
キッチンを囲む
オープンなアイランドキッチンで、家族みんなで料理できます。
キッチンのまわりをぐるぐる廻れます。
外縁でのバーベキューの時も便利。
計画案プレゼン時のプランと形がだいぶ変わりましたが、「囲む」というコンセプトは変わっていません。
「(仮称)安城の家」 改め 「囲む家/安城」計画案プレゼン その1
「(仮称)安城の家」 改め 「囲む家/安城」計画案プレゼン その2