「回廊の家/岡崎」 太陽光発電パネル設置 |
既設車庫の屋根の上に、太陽光発電パネルが設置されました。
屋根勾配がかなり緩いので、発電効率を高めるために、太陽光発電パネルをのせる架台を設置して、斜めに南に向けています。
一番理想的な太陽光発電パネルの向きは、真南で、30度の角度です。
しかし、屋根の向きは、敷地形状との兼ね合いなどで、必ずしも真南に向けることができるとは限りません。
敷地が広くて、自由に建物の配置を決めることができるのであれば、建物の屋根自体を真南もしくは、なるべく南に、向ける提案をすることもあります。
そうすることにより、屋根だけでなく、屋根がのる家の平面形も、おのずと、真南もしくはなるべく南を向くことになり、一年を通して、窓から入る太陽の光もちゃんと入り、遮りたい西日をカットできるようになります。
これはパッシブデザインの考え方の一つの手法です。
真南に向いている屋根に乗せた太陽光発電パネルと、真東や真西へ向いている屋根に乗せた太陽光発電パネルでは、一般的に発電効率で15%もの差がつきます。
一方、パネルの角度については、角度が多少ゆるくなっても、上記ほどの極端な差は生じません。
理想的なパネルの角度30度というのは、日本の一般的な屋根勾配が22度前後であるので、かなりきつい勾配の屋根になってしまいます。
ちなみにこの家には、太陽熱温水パネルも設置されましたので、ダブル太陽利用の家です。過去ブログ