「元氣の家/豊川」 日本の山を守ることにつながる天井杉合板張り |
2階の天井は、屋根勾配に合わせた勾配天井ですが、天井仕上げとして、杉合板を張っています。
木をいっぱい使った豊かな空間になります。
今まで、合板というと、ひと昔は押入などに使うワラン合板が多かったですが、南洋材伐採規制などから、最近では、針葉樹合板といって、ロシア産のカラマツを使ったラーチ合板が主流です。
この家では、なるべく国産材を使いたいというお施主様の意向もあり、国産杉で作られた杉合板を、天井だけでなく、2階剛床にも使っています。1階に天井を張らない部屋もあるので、そのまま見せるところもあります。
杉合板は比較的、新しい材料で、注目され始めています。
過去ブログ
日本の国土の7割(先進国ではトップレベル)は森なのに、国内の木材自給率は、25%程度と、食糧自給率40%をはるか下回っていることが、問題になっており、このままでは、森が荒れてしまい、日本の林業が衰退してしまいます。
過去ブログで、そのことを書いています。
日本の山を守る その1
日本の山を守る その2
日本の山を守る その3
日本の山を守る その4
私たちもなるべく国産材を採用したいと考えています。
そのためには、構造材だけでなく、間伐材の利用が重要です。
森の木は植えた後、ある程度大きくなった時に、構造材として不適な木を切って間引くことが必要で、それを間伐といい、その木材を間伐材と言います。
杉合板はこうした、間伐材利用にもつながるのです。
ヒノキ合板というのもあり、「自作自然の家/岡崎」で床をそのまま天井として見せるあらわしデザインに採用しています。過去ブログ
杉よりは、節が小さくて少なく、色も淡いので、繊細なイメージのインテリアに向きます。