パッシブハウスとは |
ヨーロッパでは、ドイツを中心に、今、パッシブハウスというものが普及し始めています。
パッシブハウスとは、「住み手の健康を守るために必要な換気量を温度調節することで、冷暖房が可能となるような、建設コストを抑えた居住性の高いアフォーダブル省エネ住宅スタンダード」(『世界基準のいい家を建てる』森みわ 著)です。
厚い壁で断熱・気密性を高め、壁や窓からの熱損失を少なくし、最新の換気設備で、排気される空気の熱を使い給気される空気を事前に温める「熱交換」を行います。この熱交換により室内を快適な温度に保つと、エアコンやセントラルヒーティングといった冷暖房設備がほとんど不要になるのです。
換気を温度調節することがエアコン代わりの冷暖房設備になる、日本ではまだ夢のように聞こえるかもしれません。ですが、ドイツ・スイスではこのパッシブハウスが、市場に大きく普及し始めています。