「(仮称)岡崎の住宅」 背割りなしのヒノキ柱 |
この家の独立柱(壁内に隠ぺいされない露出する柱)には、無垢の背割りなしの柱にする予定です。
↑写真は、「下山の光庭の家」の階段を支える、背割りなしの柱。
無垢の柱は、木の特性として、乾燥によるひび割れを起こす可能性があり、それと共にだんだん反ってしまったり変形してしまったりすることがあります。
背割りとは、柱の一面に、のこぎりで、柱芯まで達する切れ目を、端から端まで入れることにより、それらを抑える効果があります。
↑写真は、「ダブルゲートハウス」の背割りありの柱。
壁内に隠ぺいする柱であれば、背割りが見えないように柱の向きを決めればいいのですが、独立柱は、360度どこからかは、背割りが見えてしまいます。
気にしない方はそれで別にいいのですが、気にする場合は、背割りのない柱を使います。
特殊な乾燥技術によって、それを可能にしています。
背割り入りの場合は、材を「無節」と指定すれば、節のないきれいな柱が入手できますが、背割りなしの場合は、今まで、何件も採用しましたが、小さな節が入らざるをえなかったです。
背割りなしで、無節の柱はないとまで言われました。
節を気にするか、背割りを気にするかという価値観の問題になりますので、お施主様に確認しました。
節はあってもいいんじゃないかということになりました。
↑「下山の光庭の家」のポーチの背割りなし柱。