「(仮称)豊橋の家」 床段差のある家 |
前回打合せで、リビングの床を下げること、ダイニングの座卓の下だけ床を下げることになった(過去ブログ参照)ので、検討図をお持ちししました。
敷地がゆるやかに、南に勾配が付いている傾斜地なので、南に位置する、リビングの床下げることは、盛土高さを減らし、基礎を高くしなくてすみ、庭とのレベル差も大きくならず、合理的な方法です。
ついでに、南に位置する玄関や付属するシューズインクロークの床も下げました。
玄関内に式台と呼ぶ、段を設ける形でホールに上がります。
玄関前のポーチがむやみに高くなり、階段の段数が増えるのを避けることができました。
リビングの北隣に続き和室があるのですが、和室とリビングとの床段差が生じることにより、リビングから見ると、小上がりの和室みたいな感じになります。
その段差に座ることもでき、大勢の来客にも対応できます。
小上がりの和室や畳コーナーは私たちがよく採用する設計手法です。
リビングのソファに座る人と、小上がりの畳に座る人の目線の高さのずれを解消し、違和感をなくすことができます。
また、腰掛けやすいので、気軽にごろんと横になれる雰囲気があります。
ダイニングとの床段差にも腰掛けることができます。
リビング内に折り返しの階段があるのですが、リビングの床を下げたことにより、階段下をくぐることができるようになり、階段の廻りをぐるぐると回れ、より、おもしろくなりました。
ダイニングの座卓部分直下の床を下げるメリットは、イスが要らなくなることです。
テーブルとイスというダイニングセットではなく、堀りこたつのような足元が掘り込まれたダイニングです。
将来、年老いた時に、立ち上がったり座ったりがつらくなった時は、造作座卓を床面にはめこんで、ダイニングセットを置けるように提案しました。