家具の設計 |
こんな機会はあまりないので、楽しいです。
施工中の「星崎の宝箱の家」では、造作家具とデザインを合わせて、白い人造大理石カウンターの伸縮テーブルを設計しました。
普段は4人掛けテーブルとして使っていて、来客があった時にサブテーブルを伸ばして、6人掛けにできるテーブルです。
また、普段は4人掛けテーブルとして使っている時に、別の小さめのサブテーブルを伸ばして、パソコンやTVを置くスペースに使うこともできます。
市販の家具ではこんな工夫やちょうどいい大きさがないのです。
見積もりもとりましたが、高いので、Goをかけていただけるかどうか、保留状態ですが。
カウンターを造り付けることはよくやっていて、竣工した「ツカズハナレズのHANARE」でも、大きなL型のダイニングカウンターを造り付けました。
阿久比の「暮らせる蔵」では半円形のダイニングテーブルを造り付けました。
いずれも、スペースの有効利用ができます。
住宅や店舗の設計をしていると、家具まで設計したくなるもんなんです。
インテリアで使っている建材と材質やデザインをそろえることができるからです。
また、将来イスを1脚増やしたい時など、家具メーカーのように廃番で手に入らないということがありません。
カウンター程度なら、造作家具屋さんで対応できますが、単独のイスやテーブルとなると、そうもいきません。
ずいぶん前に、どこかに、オーダーで創ってくれる家具屋さんはないかなと探していた時に、知り合ったのが、岡崎市の山中に工房をかまえる「森工房」の森明宏さんだったのです。
家具屋さんと言っては失礼ですね。
木工家とか、木工作家と言うべきでしょう。
アーティストなのです。
アーティストですから、なんでも好きなデザインを依頼してその通りに創ってくれるというわけではありません。
建築設計の場合でも言えることですが、建築家の中には、毎回同じデザインをする方がいますが、そういうタイプということです。
作風が気に入ったから、同様なデザインで、アレンジして、オリジナル家具を依頼するというかんじになります。
ですので、お施主さんにまず、デザインを気に入っていただき、金額や納期も納得していただけない限り、お願いすることはできないので、実は、まだ森さんに創ってもらったことはありません。
(「(仮称)Jカフェ」のイス、スツールは森さんではないです)
そんな森さんから、ギャラリーを借りての展示会の招待状をいただきましたので、ご紹介します。
刈谷市の「悠遊舎ぎゃらりぃ」で、24日まで開催されています。
ここで、以前展示会があった時に、お施主様と一緒に見学したこともありますし(その時のブログはこちら)、一人で行ったこともあります。(その時のブログはこちら)
家具は大事に使えば、一生ものなので、森さんのような木工家に頼むと少し高いですが(イス1脚5万円ぐらい~)、自分のためだけの家具を創ってくれ、愛着がずーっとわくと思います。