愛知万博の建築 その3 |
官庁のパビリオンでは、長久手日本館が建築的にはよかったと思います。
全天球型スクリーンも迫力がありました。
巨大な竹のかごに包まれた「まゆ」のような有機的な建物です。
建築家の彦坂裕さんが、クリエイティブ統括をしました。
彦坂さんは、これまでに、「つくば科学博」や「大阪花博」など、8つの博覧会に携わってきた、いわば博覧会のエキスパートです。
日本の伝統的な知恵と最新の技術で表現されています。
万博のエキスパートとして、大阪万博のシンボルタワーを設計した、菊竹清訓(きよのり)さんは、万博全体の総合プロデューサーでした。
菊竹事務所では、長久手会場を一周する巨大な空中回廊「グローバル・ループ」を設計しました。
起伏の大きい会場内で、グローバル・コモンを結ぶ全長約2.6km、標準幅約21mの回廊です。
モリコロパーク(万博記念公園)に、その一部が残されています。