遮熱断熱材 その1 |
それは主に、外張り用断熱材においてです。
断熱材には様々な種類がありますが、大きく分けて、繊維系と発泡系があり、繊維系はさらに化学系と自然系に分かれます。
また、断熱材の設置位置において、木造住宅の場合は、充填断熱(世間でいう内断熱)、外張り断熱(世間でいう外断熱)、付加断熱(充填断熱+外張り断熱)と分かれます。
外壁内に充填するのが、充填断熱です。主に、繊維系断熱材が使われます。
外壁や屋根の外に張るのが、外張り断熱です。主に、発泡系断熱材が使われます。
充填断熱がいいとか、外張り断熱がいいとかという議論が住宅建設業界内外で活発に繰り広げられていますが、私達は断熱材には全て、一長一短あるので、条件や適材適所で使い分けて行く方法がいいと思っています。
木造住宅では、グラスウールという化学繊維系の断熱材のシェアが圧倒的に高いです。
他材料と比べ、同じ断熱性能をもつためにかかるコストが安く、コストパフォーマンスが高いからです。
さて、話を元に戻して、遮熱機能をもつ断熱材についてです。
それのうちの一つは、ダウ加工(株)の「スタイロラスター」です。
スタイロフォームという青い押出発泡ポリスチレンフォームの表面にアルミシートが蒸着されています。
外張り断熱の場合、夏になると、断熱材が熱を蓄え、放熱することによって、暑いという話を聞いたことがあります。
アルミによって、遮熱し、熱を蓄えにくくしています。
ダウ加工(株)はアメリカのダウケミカル社の関連企業です。
発泡系断熱材といえば、「スタイロフォーム」というように、圧倒的なブランド力が日本ではあります。