リフォーム相談がありました |
新築間もないが、リビングが暗いので、なんとか明るくしたいとのことでした。
構造はツーバイフォーです。
ツーバイフォーは木造の一種です。
断面が2インチx4インチ(製材品は38mmx88mm)の主にカナダで採れる木を主に使うところから、こう呼ばれています。日本では正式には「枠組壁工法」という名前です。
2x4材を四周に枠としてフレームを組んだところに、構造用合板等を張った壁パネル(四周以外にも、455mmや500mm(メーターモジュールの場合)ピッチで縦に(柱のように)2x4材を入れます)をあらかじめ工場で作ります。(現場で作る場合もあります)
これが枠組壁であり、ツーバイフォーはその「枠組壁工法」という名前の通り、壁で構造体を作るのです。
正確には、床パネル、天井パネルを含めサイコロのような六面体で耐震性をもたせています。
合理的な工法なので、コストダウンできるはずですが、日本では施工できる会社が限られていることもあり、在来工法と呼ばれる軸組工法よりも高いのが一般的です。
(軸組工法の一部にツーバイフォー材を取り入れることは行われている)
ですから、容易に壁を壊して窓を大きくしたり、追加するのが困難なのです。
耐力壁計算及びバランス計算をして、壊せるかどうか検証する必要があります。
ただし、腰窓(腰から上にある窓)の上や下へ窓を大きくしたり、窓を追加することは比較的容易であることをお伝えしました。
他にも、以下の案をお伝えしました。
屋根にトップライト(天窓)を設ける案
2階床に穴を開けてガラスをはめる案
隣接する部屋が明るいなら、その間仕切り壁のどこかにガラスをはめる(ドア上の欄間など)案
ドア自体を光が入るガラス入りなどに変える案
ツーバイフォーに使えるか分からなかったので、お話はしませんでしたが、耐力壁でありながら、光を通すこんな(↓)画期的な素材があります。「ひかりかべ」という商品です。
1階中央の2枚に「ひかりかべ」を使用↓中央よりも出隅(両サイド)に使ったほうが、耐震上は有利です。
昨日のブログで紹介した「メガホンハウス」は建物の間口めいいっぱいガラスなので、特殊な構造にする必要がありますが、この「ひかりかべ」を使えば、通常の木造在来工法で同じようなイメージにすることが可能です。