制振工法・免震工法 |
これらは比較的最近の工法です。木造住宅でも可能です。
耐震工法は筋交いや合板等で、がっちり建物を固めて、地震のゆれに「耐える」
制振工法は建物の骨組に取り付けた制振装置により、地震のゆれを「抑える」
免震工法は基礎と上部構造の間に特殊な装置を付けて、地震のゆれを「受け流す」
免震は一番ゆれにくい方法で、室内の家具等の転倒を防ぎます。反面、コストが高く(総額400~500万円)、固い地盤であること、敷地境界と建物の距離がある程度大きくないと採用できません。メンテナンスが必要で、強風時にはゆれやすい。
制振は免震よりはゆれますが、耐震よりは2階がゆれません。耐震に付加する形で制振装置を設置するので、コストは数十万円のアップです。(様々な装置があり、安いもの(例えば写真のパワーガード)で延床面積坪当たり1万円程度。)メンテナンス不要。
耐力壁を減らせるので、開放的な空間が創りやすく、間取りの自由度が上がります。
筋交い等の構造体の破壊を防ぎ、変形復元作用があり、余震対策になります。(現在の建築基準法の耐震基準は余震まで考慮されていない)
これらの費用をどう考えるかですが、地震による外壁の損傷や家具等転倒などの補修費用も合わせて考える必要があると思います。
補修費用は一般に、耐震≧制震>免震となるからです。