こども部屋の位置と共用コーナー |
通常、戸建て住宅は、2階建てが多く、1階はリビングや和室、水廻りなどの共用空間で占められることが多く、子ども部屋は2階に配置されることが一般的です。
1階と2階を結ぶ階段は、Concept/2で書いたように、家族のコミュニケーションを多くするため、リビングに入ってから上がる階段にしたほうがいいと思います。
その階段を上がってすぐの位置が、1階の家族の気配を感じやすいため、いいと思います。
もしくは、リビングに吹抜を作れるなら、吹抜に面して、子ども部屋を隣接させて、小窓を設けるといいと思います。
階段は一種の吹抜なので、小さくても吹抜をくっつけると、1,2階を一体空間化させる効果が増します。光も入り、風通しもよくなります。
2階に共用コーナー(廊下を少し幅広にして、カウンターを設けたり、簡単な机を置く程度でいいのです)を設けることができるなら、この階段を上がってすぐの位置や吹抜に面して設けるといいです。
子どもが一番利用するので、子ども部屋の近くが理想です。子ども部屋との引き戸をオープンにすれば、共用コーナーと子ども部屋が一体空間になります。
子ども達を部屋にとじこもりにさせず、個室が各々にある場合でも、兄弟姉妹がそこで、ふれあったり、刺激しあうことができます。
そこでは、本を読んでもいいし、勉強してもいいし、遊んでもいいのです。(おもちゃによっては広いスペースが必要ですが)
お父さんが書斎代わりに、パソコンでインターネットをしたり、家に持ち帰った仕事をしたりすることもできます。
お母さんが2階バルコニーで干した洗濯物を取り込んで、カウンターの上で、たたんだり、アイロン掛けをすることもできます。
南に面して共用コーナーを配置できれば、みんなが使わない時間は室内物干しとしても使えます。
「共用」コーナーですから、家族みんなのコーナーなのです。
2階の共用コーナーが難しければ、1階のLDKの一角に共用コーナーを設けることができるといいです。両方確保できれば、さらにいいです。
高学年になり、1階の共用コーナーでは、TVを見ている家族の横で、勉強などに集中できないという時には、2階の共用コーナーですることができるからです。