中国四川大地震その2 |
公共施設等工事の建築品質がまるで豆腐のおからのようだと形容した造語で、1990年代初めに、当時の朱鎔基首相がずさんな建築プロジェクトを批判する際に初めて使われたと言います。
学校や病院などの公共施設が数多く倒壊するなど、日本では考えられない事態です。(阪神大震災でも、聞いていません)
日本の公共建築物は住民の避難先となることが多いので、一般建築物よりも、安全に作られているからです。(建築基準法の1.5倍等の耐震基準になっています)
中国でも、当然、建築基準法があるのですが、ワイロや利己主義の社会ゆえ、建設予算を10とすると、実際建設に使われる費用は2とのことです。残りが自分のふところに入るよう官僚や施工者達は考えるのです。自分さえ儲かれば他人のことなどしったこっちゃないという、毒食品や毒おもちゃなどに通じる考えが蔓延しているようです。
そんな建設費では、使われる材料は低品質で、施工もまたしかりです。
日本でも昨今、耐震偽装という言葉が世間をにぎわしましたが、かの国ではそれが常識で話題にもならないそうです。
日本は耐震偽装を契機に建築基準法が大幅に改正されましたが、これを機に中国も改善されることを願います。法は作るだけではだめで、厳格な運用が重要なのです。
そうしないと怖くて、中国へ行けないと思う人が増えるのでは。
(中国本土は行ったことないですが、返還前の香港には旅行で行きました)