中国四川大地震その1 |
民家だけでなく、多くの学校や病院、工場が倒壊し、多くの人がいまだ生き埋めになっています。死者も現在12,000人とのことですが、最終的には数倍になると思います。ご冥福を祈るとともに、一刻も早い救出を願います。
中国の民家は日本のように木造軸組造(柱と梁(横に掛ける材)で作られる骨組み構造)ではなく、ヨーロッパと同じく、レンガを積み重ねる組石造(そせきぞう)が大半です。
なので、地震にもろくも崩れ去ってしまったのです。
歴史ある日本文化は、中国を経て伝わったものが、日本化されたものが多いですが、住宅はそうなりませんでした。高温多湿で木が多い気候風土が日本の民家を創り出したのです。
中国は下足のまま、イス座で、日本は靴を脱ぎ、床座という違いもあります。
韓国は日本と同じです。
日本と中国は似ているようで、住生活は大きな違いがあり、むしろヨーロッパと似ているのです。
阪神大震災との違いはTVで見る限り、大規模火災が発生していないことでしょう。
木造家屋は倒壊した時に着火しやすく、阪神大震災では大火災が起きました。
中国では反面、重いレンガが崩れた瓦礫に閉じ込められ、脱出が難しいと思われます。
改めて、家は地震に対する備えが不可欠との思いをいっそう強くしました。家を建てる目的は家族と財産を守ることが基本です。