「愛知の住まいづくり最前線」セミナー その2 「愛知県における南海トラフ巨大地震の被害予測」 |
第ニ部は「愛知県における南海トラフ巨大地震の被害予測」
先週受講した、応急危険度判定士の更新時講習の時にも、同じ講座内容を聞きましたが、資料が見やすくて分かりやすかったです。
今年5月に愛知県防災会議が公表した、理論上最大想定モデル予測被害は、衝撃的でした。
過去地震最大モデルよりも、はるかに甚大な被害が予想されていたからです。
理論上最大想定モデル予測被害は、「命」を守るという観点で、あらゆる可能性を考慮した最大クラスの地震・津波に対して想定したもので、過去地震最大モデルは、過去に実際発生した巨大地震を参考に想定したものです。
過去地震最大モデルで震度7が7市町村だったのが、理論上最大想定モデル予測被害では32市町村に及びます。(岡崎市西部は震度6強だったのが震度7になりました)
津波高が田原市外海で10.2mだったのが、21m。
揺れによる全壊が、47,000棟だったのが、242,000棟に。
死者数が、6,400人だったのが、29,000人に。
↑愛知県尾張の古地図です。
海抜ゼロメートル地帯など海抜が低い場所は、昔は、海だったようです。
濃尾平野があるべき地図に、島がいくつも浮かんでいて、その島の名前を見ると、今の地名などに使われてい「島」がつく名前が多いのが分かります。
偶然の一致なのか?
先人の付けた名前が受け継がれているのか?
これらの地域は、地震予測被害、津波予測被害、地震時の地盤沈下や川の決壊による洪水(津波が到達するずっと前に、先に起こる)予測被害が大きいです。
三河では、三河湾や太平洋に面したところは、もちろん大きいですが、内陸部でも、西尾、矢作川流域、豊橋の被害が大きいです。
「備えあれば憂いなし」の言葉で講座は終わりました。