NPO法人 WOOD AC 講習会 宅地の地盤 |
二部は、宅地の地盤について、講師は、香川大学の山中稔准教授です。
岐阜や名古屋などの濃尾平野の地盤についての話から始まり、液状化現象の話、圧密沈下の話、宅地造成についての話などを聞きました。
家を建てるために土地を購入する方や既存宅地での建て替えをする際には、知っておいたほうがいい情報です。
例えば、液状化の起こりやすい場所は、公的な(県など)が公表していますので、調べることができ、土地を買うのを避けたり、対策を講じる検討ができます。
例えば、山を造成した宅地は、切土部分だけに建てることができればいいのですが、切土と盛土にまたがって建てられる場合は、不同沈下といって、家が将来、傾いて沈む可能性があるので、地盤調査とそれにもとずく、地盤改良の可否や方法の検討が必要です。
例えば、もと田んぼだったところを造成した宅地は、圧密沈下といって、盛土や家が重しとなって、田んぼの泥や盛土が圧縮され、地盤ごと沈む可能性があるので、同様な対策が必要です。
できれば造成後1年は家を建てないほうが本当はいいそうです。
しかし実際は、宅地開発業者はすぐに売りたいので、そんなことはせず、建売住宅や注文住宅を建ててしまうかもしれません。