地震の共振って、恐ろしい |
地震の共振についてです。
東日本大震災で震源から800km弱も離れた大阪は、震度3だったのにもかかわらず、大阪港の超高層ビルである、WTC(ワールドトレーディングセンタービル 大阪府庁舎)は、上層で3mも揺れ、内部では数百か所も破壊された部分があったのです。
これは、地震を受けると大きく地盤がゆれやすい地盤のもつ周期と、建物が構造的に揺れやすい周期が偶然、一致したために起きた「共振現象」によるものでした。
建築基準法では、共振を防ぐことまで、求められておらず、大阪で共振の起こる可能性のある超高層ビルは30棟、名古屋でも20棟あるといいます。
超高層ビルだけの話ではなく、今回の地震では、高さ10mほどの耐震補強を10年前にしたばかりの東北大学の校舎が、共振によって、破壊され、取り壊されることになったのです。
今後は、「共振」も考えた設計が必要とされることを実感しました。