「(仮称)岡崎の住宅」 節電できるエコな障子 その2 |
中庭型の住宅なので、近隣から見られることを想定しなくていいのも、障子を採用した一因です。
近隣から見られなければ、障子を全開して、風を通すことが可能です。
中庭ではない家の場合、見られることが気になる方は、窓に半透明のレースを付けたくなってしまうかもしれません。
中庭側の掃き出し窓に設けた引き違いの障子は、左右の壁に引き込むことができるようにして、障子を開けた時に、「半分しか外が見られない」という問題をクリアしています。
和室と広縁との間の障子は、「雪見障子」と呼ぶ、下半分を透明アクリル板とし、和室に座った時に、障子を閉めていても中庭が眺められるようにしています。
「雪見障子」は、「刈谷の懐/廻の家」でも採用しています。↓
障子を窓に設置すると、外部からの光が、全面発光の拡散光となり、室内をより、明るくすることができます。
窓側を見ると、障子の桟が浮かび上がり、光が「デザイン」され、美しいです。
夜には、白っぽい和紙は、照明器具(オレンジ色の電球色のあかりが似合います)の光をやわらかく反射してくれます。
和紙を使った障子は、調湿性があります。
今回は、強化和紙といって、普通の和紙よりも4倍も強度があり、やぶれにくいという和紙を採用予定です。
それでも破れたら、張り替えていけば、カーテンなどよりは長持ちすると思います。
最後に、伝えたいのは、日本人が忘れかけている、情緒や落ち着きをもたらしてくれることです。