東京都庁の思い出 |
都庁は仕事で何度も来ていますので、何回か展望台に上ったことがあります。
無料で上がれるのがいいところです。
今回は霞んで見えませんでしたが、冬の空気が澄んだ日には、きれいな富士山を見たことがあります。
確認申請が民間開放される以前は、役所に申請を出さないといけませんでした。
規模が小さい建物は区役所に申請するのですが、大きい建物は都庁でした。
当時は、大変多くの人が都庁に申請に来ており、それはそれは大変でした。
行列ができていて、早く行かないと、順番が遅くなって、申請が受け付けてもらえません。
午後は審査係の方たちが、検査に出て行かれるので、午前中しかだめでした。
業務開始時間前には、着いて順番待ちをする必要があったのです。
大規模な建物は、審査にものすごく時間がかかります。
それは、いろんな担当者がチェックするからです。
建築全般の担当者→構造の担当者→設備の担当者→上司の決済→地元所轄の消防署の同意→都庁に書類が戻り、最終決済というように。
書類は自動的に回っていくんですが、ほっておくと、どんどん後回しにされてしまうので、毎日のように都庁に通って、指摘事項を聞いて、すぐに訂正、ということをやらないと時間がかかってしまうのです。
それが、とても大変でした。
建築基準法を初めとする建築関連法令は、あいまいな法律なので、役所や担当者によって、訂正を指摘されたり、されなかったり、指摘する内容も違ったりと、異なることが多いのです。
今は民間で確認申請を出すことが一般化されているので、当時とは、だいぶ様相が異なっていることと思います。