「地盤と基礎設計」の講習会出席 |
会場は東邦ガスのホールです。
今回、この内容の講習会は第3回目です。
「建築構造物と地盤に応じた基礎設計へのアプローチ」という副題が付いています。
過去の第1回、第2回も出席しています。過去の講習会時のブログはこちら。
ちょうど、「(仮称)名古屋の家」の地盤調査を終え、結果がでてきたところだったので、自分にとって、タイムリーな講習会でした。
地盤というのは、非常に難しく、地盤工学なんて専門の学問もあるくらいです。
西三河地区の地盤特性を地質分布図や地質断面図などで、説明を受けました。
多くの地盤資料をもらい、これだけでも、来た価値がありました。
その後、地盤に応じた基礎設計事例をたくさんの資料とともに説明を受けました。
しかし、小規模な住宅のような建物は資料がなく、マンションなどの大型建築物ばかりだったのが残念でした。
地質調査図の中に杭などの地盤補強を記入したものと、建物の基礎伏図(基礎を書いた平面図に杭などの位置や大きさを記入したもの)が併置され、具体的に、こういう地盤の時には、こういう判断で、こういう補強形式を選択し、深さ何mまで施工したかということが分かります。
最後に「液状化対策」について説明を受けました。
阪神大震災の時にポートアイランドで見られた、地面から砂が大量の水とともに湧き上がってくる現象です。
主に、河口や河川両岸の砂地盤で起こりやすいです。
特殊な対策が必要となり、特に小規模な建物では、費用的なことから難しいのが実情です。
しかし、液状化の恐れのない深さまで、杭が達していれば、例え上層地盤が液状化しても、建物の被害は少ないと言われています。