「応急危険度判定士」更新講習会 |
これは、地震が起きた時に、自治体などの要請により、被災地へ赴き、建物の被害状況を判断することができるという資格です。建築士でないと、この資格は取れません。
過去のブログでも紹介しています。
地震により被災した建物が、その後の余震等による倒壊の危険性や部分的な落下や転倒の危険性をできるだけすみやかに判定し、情報提供することによって、人命などの二次災害を防ぐことが目的です。
県の職員なども有資格者がいますが、私たちのような民間人にも有資格者がおり、ボランティアで活動します。
月曜日に岡崎の西三河総合庁舎10階の大きな会議室で更新講習会があったので、行ってきました。
取得して5年ごとの更新が必要なのです。
この制度自体始まって15年経ちますが、愛知県では、大きな地震がなく、「応急危険度判定」は一度も行われたことがないそうです。
県職員などは中越沖地震などへ派遣され、判定業務を行った実績があるそうです。
先日の静岡の地震の時は、被害が軽微だったので、、「応急危険度判定」は行われなかったそうです。
被害状況に応じて3種の色紙を、建物の見やすいところに張ります。
赤は「危険」 建物に入ることはもちろん、近づくことも避けたほうがいいです。
黄は「要注意」 建物に入るには十分な注意が必要です。
緑は「調査済」 被災程度が小さいので使用可能です。
木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造と構造に応じて、判断基準が異なるので、講習会の中でテキストを使いながら再度、学びました。
全部で3時間半の講習があり、休憩をはさみながら、3人の講師の方から、講義を受けました。
最後の方は、地震研究をされている名古屋大学の山岡教授でした。
東京大学の地震研究所にも在籍したことがあるそうです。
「日本沈没」という最近の映画の科学監修をされたそうで、映画にもちょっと写ったそうです。
地震そのものについての講義であり、震度とは何か、マグニチュードとは何かなど、断層など非常に分かりやすかったです。
インターネットで地震予測や地盤の強弱、活断層が分かるサイト「地震ハザードステーション」を教えていただきました。
自分が住んでいる地域名を入力して、ピンポイントで分かります。地震調査研究推進本部が作成しています。
一度、ごらんください。
この会場は最上階にあり、街の眺めがすばらしかったです。
写真は岡崎城と乙川