「南欧モダンの白い家」の解体建物、母屋の調査 |
まずは、以前、競争見積によって決めた解体業者に来てもらい、ご実家の隣に建つ家屋の解体について打合せをしました。
外構の解体範囲などが前回と変更になったので説明して、変更見積を依頼しました。
解体家屋は戦後間もない物資不足の頃に建てられたとのことで、思い入れがあり、柱の一部などの木材を保存したいとの話も奥様がされました。
東海白蟻研究所(過去ブログへ)の星野社長さんにも来ていただきました。
羽根蟻が春に飛んだと聞いてましたし、以前、地盤調査した時に中に入った時にも、敷居の一部が食われているのを見ていたので、白蟻がいるのは間違いないと思っていました。
玄関には蟻道と呼ばれる白蟻が作ったトンネルが。
星野さんいわく、「これは新しいけど、使われていないよ」
しかし、和室の畳をめくると・・・、やはりいました。
小さくて白い白蟻がたくさん。写真に撮った時には、いっせいに逃げていったので、一匹も写っていません。
続いて、実家である母屋の床下も調査してもらいました。
こちらは築30年です。コンクリートの基礎立上がりはありますが、ベタ基礎ではなく、土が見えています。
中をのぞいてみると、基礎立ち上がりには通風用の四角の穴が空いていますが、人が通れる大きさではありませんでした。
床下収納のあるリビング、キッチンと床下点検口のあるトイレを調査してもらいましたが、幸いなことに、調査できる範囲においては、白蟻は見つかりませんでした。
撮っていただいたたくさんの写真画像をTVにつないで見せてくれました。
お父様達もほっと安心です。
ここで、実感したのは、床下を全て点検できるようにすることと、床下の風通しをよくして乾燥状態を保つことです。
風通しの悪い区画では、地面や基礎が湿っていました。
星野さんは、床下点検口を増やし、薬剤を撒かず、点検によるシステムを提案をされました。
一般的に白蟻対策は、薬剤を撒くのが普通ですが、星野さんは、生協に協力していたこともあり、当時から、安全第一で薬剤を撒かない点検によるシステムを行っていました。
以前、紹介(過去ブログへ)した、生協とその趣旨に賛同した白蟻処理会社が加わっている「エコニス」は星野さんが立ち上げたグループだと聞きました。
新築建物は、薬剤を撒く場合も考え、最も安全性の高い薬剤を複数用意していただいたので、みなさんに、においをかがせてもらいました。
ほとんどにおいのないものが多数でした。
調査の後、最終図面を提出し、今後のスケジュールなどについて打合せをしました。