イタリア中部地震 |
イタリア中部ローマ近郊の人口約6万8000人のラクイラ近郊が震源で、死者が少なくとも150人に上っており、行方不明者は250人以上の大きな被害となっています。
地震規模はマグニチュード6.3(阪神大震災はマグニチュード7.3、震度7)で、断層のずれが原因とされています。
イタリアは日本と同様、地震国です。
昔ながらの石造りやレンガ造りの家は、もろくも崩れ去っています。
日本は耐震化が進んでいますが、イタリアではどうでしょうか。
イタリアなどヨーロッパの国々では、日本の家屋が平均約25年で耐震性の向上した家に建替えられるのと違い、100年単位で住み続けられるので、かえって、耐震化が進まないように思います。
計画中の(仮称)豊田の家では、お客様から免震装置を付けたいとの要望を受けており、費用を含め、検討しているところです。
免震装置とは、地震の揺れを建物に伝えないように、基礎とその上部の建物の間に入れる装置です。
ボール式やレール式、ゴム式などいろんな方式がありますが、概して非常に高価です。
木造住宅の建物の構造は大きく分けて、耐震構造、制振構造、免震構造の3つがあります。
違いについては過去のブログもご覧ください。
制振構造や免震構造を採用するには、上部の建物が耐震構造になっていることが前提です。
建物内の家具等の転倒を防ぐのに、最も有効なのは免震構造です。
制振構造は、免震構造のコストの1/10程度の費用で済みます。
主に2階のゆれを小さくするのに効果を発揮します。
これから需要が伸びるのではと考えています。